まずクライアント、コア、ノードの違いを整理し、サブスクリプションの追加、サーバーの選択、システムプロキシの有効化へ進みます。MacやWindowsのデスクトップ版を初めて設定する方に向けて、Androidでの選び方も解説。ブラウザーの接続テストまで順番に進められ、権限エラーや空のサブスクリプション、終了後にネットへつながらない場合の確認箇所もわかります。
01|V2Ray、コア、クライアントの違いは?
V2Rayはプロキシツールの仕組み全体を指すこともあれば、特定のソフトウェアプロジェクトを指すこともあります。実際に接続を処理するのはコアで、ノード一覧やサブスクリプション、各種切り替え画面を提供するのがクライアントです。v2rayNをインストールしただけでは利用できるノードはなく、サーバー接続情報またはサブスクリプションが必要です。
- クライアント:デスクトップではv2rayNを使用します。Androidでは設定内容に応じてv2rayNGまたはv2flyNGを選びます。
- コア:XrayとV2Flyは別々のコア系列です。同じプロトコルに対応していても、通信方式やセキュリティ、拡張パラメーターをすべて相互に使えるとは限りません。
- ノード:サーバーアドレス、ポート、認証情報、通信パラメーターを含みます。接続先を示すものであり、クライアントそのものではありません。
- サブスクリプション:ノード一覧を取得・更新するためのURLで、通常はサービス提供元から発行されます。
操作手順:v2rayNの「設定」→「パラメーター設定」で、現在のバージョンにあるコア関連の項目を確認します。ノードの要件とコアの対応状況を照らし合わせ、「高速化」を目的にむやみにコアを切り替えないでください。以下では中国語UIで一般的なメニュー名を記載しています。バージョンによって表記が異なる場合は、同じ機能の項目を探してください。
02|MacとAndroidではどのクライアントを選ぶ?
まずOSとプロセッサを確認してから、インストーラーを選びます。MacではAppleメニュー→「このMacについて」を開き、Appleシリコン搭載MacならApple Silicon版、Intelプロセッサ搭載MacならIntel版を選択します。Windowsでは「設定」→「システム」→「バージョン情報」でシステムの種類を確認できます。
v2rayN
おすすめmacOS、Windows、Linuxのデスクトップ環境で使えます。GUIからサブスクリプション、ルーティング、ローカルプロキシを管理できます。利用できる機能は各プラットフォーム版によって異なります。
おすすめの用途:この記事で紹介するデスクトップの基本操作とMacの設定
v2rayNG
Android向けクライアントで、Xrayコアを使用します。選ぶ前に、サブスクリプションのプロトコルとセキュリティパラメーターが利用中のバージョンに対応しているか確認してください。
おすすめの用途:Android端末、Xrayの機能が必要な設定
v2flyNG
Android向けクライアントで、V2Flyコアを使用します。名称の似ている度合いではなく、サーバーのパラメーターとコアの対応状況を基準に選んでください。
おすすめの用途:Android端末、V2Fly対応の設定
コアの互換性を、クライアントの優劣と混同しないでください。特にVLESSとREALITY、XTLS Visionを組み合わせた設定では、Xrayの対応状況とバージョン要件を事前に確認しましょう。インポートすればどのクライアントでも動くとは限りません。
03|サブスクリプションURLとは?人に共有してもいい?
サブスクリプションURLは通常、アクセストークンを含むHTTPSアドレスです。クライアントがそのURLにアクセスし、ノード一覧を取得してローカルで読み込みます。単一ノードの共有リンクは1つの接続情報だけを表すため、用途が異なります。サービス提供元のログインページをサブスクリプションURLと間違えないようにしてください。
- 取得手順:サービス提供元のアカウントページ→「サブスクリプション」または「クライアント設定」→利用するクライアントに対応したサブスクリプションURLをコピーします。
- 貼り付ける前に確認:URLの前後にスペースや改行、日本語の句読点がないこと、ボタンの説明文を誤ってコピーしていないことを確認します。
- 料金の違い:クライアントは無料・オープンソースの場合がありますが、サーバー資源やサブスクリプションが有料かどうかは提供元によります。
サブスクリプションを追加するために、サービス提供元のパスワードをクライアントへ入力する必要はありません。QRコードのみが提供されている場合は、サブスクリプションURLか単一ノードの情報かを確認し、適切な方法で読み込んでください。
04|サブスクリプションを追加してノードを更新するには?
初回設定ではサブスクリプショングループを1つだけ使い、重複して追加してノードの提供元がわからなくなるのを避けましょう。v2rayNでは、グループを保存しただけではURLが登録されるだけです。サーバー一覧にノードを表示するには、更新も実行する必要があります。
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グループを追加
「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループの設定」を開き、追加ボタンでグループを作成します。メモには提供元がわかる名前を入力してください。
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URLを保存
サブスクリプションURLをURL欄に貼り付け、グループが有効になっていることを確認して保存します。単一ノードのVMessまたはVLESS共有リンクを、サブスクリプションURL欄に入力しないでください。
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サブスクリプションを更新
「サブスクリプショングループ」に戻ります。利用できるプロキシがまだない場合は、初回に「すべてのサブスクリプションを更新(プロキシを経由しない)」を選択します。URLへのアクセスにプロキシが必要な場合は、先に別の接続を確保してから、プロキシ経由で更新する項目を選んでください。
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サーバーを選択
サーバー一覧から接続先を選び、右クリックメニューの「アクティブサーバーに設定」で有効にします。メイン画面に表示されるアクティブサーバーが切り替わったことも確認してください。
Androidではv2rayNGまたはv2flyNGのメニューから「サブスクリプショングループの設定」を開き、URLを追加してサブスクリプションを更新します。更新に失敗したら、まずエラー内容を確認してください。接続タイムアウト、認証情報の失効、データの解析失敗はそれぞれ原因が異なります。一覧が空の場合は、選択中のグループやサービスの有効期限も確認しましょう。
05|ノードを選んでもブラウザーでアクセスできないのはなぜ?
アクティブサーバーの選択で決まるのは、コアがプロキシ通信をどこへ送るかです。ブラウザーが通信をローカルプロキシに送るかどうかは、別の設定で決まります。初回テストではTUNを使わず、v2rayNのメイン画面下部またはトレイメニューから「システムプロキシ」→「システムプロキシを自動設定」を選ぶのがおすすめです。
この2つのポートは互換ではありません。ローカルポートはアプリからクライアントへ接続する入口で、サーバーポートはリモートノード側のポートです。v2rayNの「設定」→「パラメーター設定」でローカル待ち受けの項目を確認してください。例の値でサブスクリプション内のサーバーポートを上書きしないでください。
- OS側を確認:macOSの「システム設定」→「ネットワーク」→現在のネットワークサービス→「詳細」→「プロキシ」を開き、HTTP、HTTPS、自動プロキシの設定がクライアントの方式と一致しているか確認します。
- アプリ側を確認:ブラウザーでプロキシを個別に制御する拡張機能を一時的に無効にし、拡張機能のルールがシステム設定を上書きしていないか確認します。
- 接続状況を確認:クライアントのログを開いてから対象ページにアクセスし、新しい接続記録が出るか確認します。記録がない場合は、まず通信の入口を調べてください。
06|システムプロキシとTUN、どちらを使う?
システムプロキシは、OSのプロキシ設定に従うアプリに接続先を提供しますが、すべてのアプリをカバーするわけではありません。TUNは仮想ネットワークインターフェースで通信を受け取り、より広い範囲をカバーできます。ただし、ルーティングや除外ルール、権限、実装方法の影響を受けます。「高速化スイッチ」ではありません。
設定の選び方:まずシステムプロキシを試し、必要ならTUNを検討
ブラウザーや普段のWeb閲覧
- 「システムプロキシ」→「システムプロキシを自動設定」を有効にします。
- ブラウザーがシステム設定に従うことを確認します。
- 最初のトラブルシューティングでは、原因を増やさないようTUNを無効にします。
プロキシ設定に従わないアプリ
- まず、アプリがプロキシを手動設定できるか確認します。
- 必要な場合に限り、クライアントのTUNモードを有効にします。
- 管理者権限、ルーティング、ほかのネットワークツールとの競合を確認します。
まず一方の接続方式を正常に動作させてから、もう一方を追加してください。トラブルシューティング中にシステムプロキシ、TUN、DNSを同時に変更しないでください。
操作手順:v2rayNのメイン画面→「TUNを有効にする」。利用中のプラットフォームでサービスのインストールや権限付与が求められた場合は、そのバージョンの案内に従ってください。Androidでプロキシを起動するときに表示されるシステムVPN接続の許可は、デスクトップ版のシステムプロキシ切り替えとは別の仕組みです。
07|Macで権限を求められる理由と、アプリを開けないときの対処法
まず、2種類のメッセージを区別しましょう。ダウンロードしたアプリを初めて開くときは、システムによるセキュリティ確認が行われます。TUNの有効化や保護されたネットワーク設定の変更には、管理者の許可が必要な場合があります。通常、サブスクリプションの更新に管理者パスワードは不要で、許可を与えても無効なサブスクリプションは直りません。
- インストールを完了する:DMGを開き、アプリを「アプリケーション」へドラッグしてから、「アプリケーション」内のアプリを起動します。ディスクイメージ内からそのまま実行し続けないでください。
- ブロックの理由を確認する:ダウンロード元が信頼できることを確認したうえで、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開き、該当アプリのメッセージを確認します。システムに「このまま開く」が表示された場合は、続行してよいか判断してください。
- 権限の要求を確認する:TUNを有効にする前に、要求元と目的を確認してください。管理者情報を入力するのは、システムの認証ダイアログ内に限ります。
- 破損の警告を区別する:アプリが破損している、または悪意のあるコンテンツが検出されたとシステムに表示された場合、保護機能を安易に無効にしないでください。チップに合ったインストーラーを入手し直し、使用中のOSバージョンがサポートされているか確認します。
許可した後も失敗する場合は、ほかのVPNやルーティングを変更するツールを終了し、クライアントを再起動してログを確認してください。パスワードを何度も入力して解決しようとせず、管理者パスワードをノードやサブスクリプションの欄に入力しないでください。
08|グローバルプロキシ、ルーティング、DNSの関係は?
通信がクライアントに入ると、ルーティングルールによってプロキシ経由、直接接続、遮断のいずれかに振り分けられます。「グローバル」は通常、特定のルーティング方式を指し、すべてのアプリが必ずクライアントを経由するという意味ではありません。システムプロキシだけを有効にしている場合、OS設定に従わないアプリは迂回することがあります。
- ルーティング:v2rayNのメイン画面にある「ルーティング」から、現在の設定を確認できます。普段は利用中のネットワークに合った振り分け方式を選び、原因を調べるときはプロキシ対象が明確な方式に一時的に切り替えて、確認後に元へ戻します。
- DNS:ドメイン名をIPアドレスに変換します。ブラウザーのセキュアDNS、システムDNS、コアのDNSがそれぞれ適用される場合があるため、どれか1か所の設定値だけでは実際の名前解決経路を判断できません。
- プロトコル:VMess、VLESS、Trojanは接続方式を示すもので、特定のサイトを直接接続するかプロキシ経由にするかは決めません。ノードのパラメーターとルーティングルールは別の層です。
一部のドメインだけ接続できない場合は、まずクライアントのログで適用されたルールと送信先を確認し、その後DNSを調べます。ルールとDNSを一度に書き換えず、変更は1項目ずつ行い、同じ接続先で再テストしてください。どの変更が影響したのか判断しやすくなります。
09|遅延の数値が表示されれば、ノードは必ず使える?
必ずしもそうではありません。TCP接続テストでわかるのは、特定のアドレスとポートに接続できるかどうかです。実際の接続遅延テストはプロキシ経由の通信により近いものの、結果はテスト先と実施時点に限られます。ダウンロード速度は、出口の帯域幅、接続先サイト、混雑状況、ローカルネットワークにも左右されます。
- v2rayNのサーバー一覧で対象を選び、右クリックして「サーバーへの実接続遅延をテスト」を実行します。テスト失敗と、単に応答が遅い場合を区別できます。
- 対象をアクティブサーバーに設定し、システムプロキシが有効になっていることを確認してから、アクセスしたいWebサイトを開きます。
- 失敗した場合はログを確認し、接続タイムアウト、認証エラー、TLSエラーがないか調べます。遅延の数値だけで原因を判断しないでください。
- 証明書や時刻に関するエラーが出た場合、Macでは「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」、Windowsでは「設定」→「時刻と言語」を開き、時刻が自動設定になっているか確認します。
エラーを隠すために証明書の検証を無効にしないでください。ノードのサーバー名、通信経路、セキュリティパラメーターが提供元の設定と一致している必要があります。サブスクリプション管理のノードは、まず再更新してからサーバー側の設定変更がないか確認してください。
10|クライアント終了後にネットへつながらないときの復旧方法
よくある原因は、クライアントが待ち受けを停止した後も、システムがローカルプロキシを参照し続けていることです。ブラウザーが接続しようとしているローカルの入口が存在しない状態で、Wi-Fiやブロードバンドの障害とは限りません。TUNやサービス、ほかのネットワークツールによってルーティングが変更された可能性もあるため、それぞれ確認が必要です。
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システムプロキシを解除
v2rayNを再度開き、「システムプロキシ」から「システムプロキシを解除」を選んで確認してから終了します。「システムプロキシを変更しない」は現在の設定を保持するため、解除の代わりにはなりません。
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通信の引き継ぎを停止
「TUNを有効にする」をオフにし、ネットワークが復旧するまで待ちます。サービスをインストールしている場合は、クライアントのサービス管理機能を使い、システムのネットワーク設定をむやみに削除しないでください。
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ネットワーク設定を確認
Macでは「システム設定」→「ネットワーク」→現在のネットワークサービス→「詳細」→「プロキシ」を開き、設定が残っていないか確認します。Windowsでは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を確認してください。
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直接接続を再テスト
通常は直接接続できるWebサイトを開き、ネットワークへ再接続します。職場や学校で設定されたプロキシはそのまま削除せず、現在の値を控えてからネットワーク管理者に確認してください。